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2015年07月03日

【小説】くだらない話 目次

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小説「くだらない話」紹介
校舎裏。私は先輩に抱きしめられなす術なく――
ふとしたきっかけではじまった、ぼくと私の文通物語。
すれ違う恋の結末は。

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小説「くだらない話」目次
side 新井シンジ「はじまり」
01 02 03 04 05
side 神谷ナオ「罰ゲーム」
06 07 08 09 10
side 新井シンジ「文通」
11 12 13 14 15 16 17 
side 神谷ナオ「決意」
18 19 20 21
side 新井シンジ「晴れのち曇り」
22 23
side 神谷ナオ「私と先輩」
24 25 26 27
side 新井シンジ「嘘つきと泣き虫」
28 29 30 31 32 33 34
END それぞれの結末
シンジ ナオ

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posted by c-book at 17:18| 【小説】くだらない話

2015年07月02日

【小説】くだらない話 ナオ

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END それぞれの結末
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秋がきて冬がきて、春、夏と季節が一周した。
私のクラスは二階から三階へうつり、受験という宿敵を倒すための準備をしている。

今も授業を受けている最中なのだ。ああ、憂鬱だ。

村沢先輩は卒業してバスケのインターハイ定連校へ進学したらしい。
推測でしかないのは、あの放課後の騒動以来、彼にきっぱりと別れを告げたからだ。

私の勝手な嘘の犠牲になったのだから、
ファーストキスぐらいあげてもよかったとは思う。

窓ぎわの席に座って、あくびをしている彼に邪魔をされなければ――

彼は変わった。
前より笑わないし、口数も少ないし、ひとりでいることが多くなった。

それは、他の人が見ても分からないくらい微かで、
本人さえも気付かないくらい少しの変化なのだけど、私には感じられた。

今の彼が『本当』なのだと。



「ナオ、ちょっと…」と隣の席にすわる友人が声をかけてきた。
「何?」
「その顔、すっごいキモイんだけど」

笑って何がわるい。ほっといてくれ。

私は窓から視線を外して黒板へとむけた。
正直、因数分解とか連立方程式とか古文とか元素記号が将来の役に立つとは思えない。

けど、今の私にはそんなくだらない授業が必要なのだ。



卒業しても、彼と同じ制服をまた着るために。
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posted by c-book at 17:38| 【小説】くだらない話

【小説】くだらない話 シンジ

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END それぞれの結末
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あれから僕は、何事もなかったかのように日々を過ごした。

学校に行き、
授業を受け、
花を育てるという平穏な毎日だ。

神谷への返事は書いていない。
適当な言葉が見当たらないし、今さら僕からというのも図々しい気がした。


けど、ある日の帰宅後。


無意識に郵便受けをあけている僕がいた。

それが習慣からくる行動なのか、
それとも感情からくる行動なのかは分からない。



来ない手紙を待つのは、後にも先にもこれっきりだ。
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ナオEND⇒


posted by c-book at 17:35| 【小説】くだらない話